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丈夫な家は基礎が要!

家づくりを行なうときに最も力を注ぎ込まなければいけない行程が「基礎工事」です。何しろ建物の構造を支える基盤となる部分。ここにしっかりとした工事をしておかなければ、どんなに頑強な鉄骨住宅を建てても意味がありません。そこでここからは、そんな鉄骨住宅の基礎工事について、くわしく解説していきたいと思います。

鉄骨造の基礎工事一覧

基礎工事には、大まかにわけて「杭(くい)基礎」「直接基礎」の2つがあります。そして、まず地盤がどれくらいの重さに耐えることができるのか、そして、あらかじめ地盤沈下に対してどれくらいの抵抗力をもっているのかを指し示す「地耐力」とよばれる指標も計測します。

杭(くい)基礎

地耐力が20kn/㎡以下の地盤に用いる基礎工事です。地面に対して杭を打ち込むことで地盤を固定させて安定力を高めていきます。この時に、十分な固さを保持せずに建物を建ててしまうと、重さに地面が耐えることができなくなり、住宅全体が不安定になってしまいます。また、この杭基礎は「規制杭工法」「場所打ち杭工法」の2つに分かれています。規制杭工法は、工場などであらかじめ作成した杭を用いる工法のこと。場所打ち杭工法は、現場であけた穴に円筒状の鉄筋を落として、そこにコンクリートを流し込み杭を形成する、という工法です

直接基礎

先述の杭といったものを使わず、地盤に直接基礎を形成する工事のことをいいます。比較的に安定している地盤で採用されることが多い方法です。直接工事にはさらに以下の3つの種類があります。

ベタ基礎

まず、住宅の底面全体に鉄筋を配筋して、コンクリートを流し込む方法。底面全体が鉄筋とコンクリートによって補強されるため、高い強度を得ることができ、耐震性にも優れている建物を作ることができます。

布基礎

アルファベットのT字を逆にした鉄筋コンクリートが、連続して置かれた基礎のこと。ベタ基礎のように建物の底面部分をコンクリートで覆う必要がないので、その分工事にかかるコストを減らすことができます。

独立基礎

柱部分を支えるように、単独で設置された基礎のことをいいます。

一般的に地耐力が20〜30kn/㎡以上の場合は、地盤が安定しているため直接基礎を採用する場合がほとんどです。それ以下の軟弱な地盤に対しては杭基礎が必要不可欠になってきます。これらの特徴は、施主のほうでもしっかりと把握しておきましょう。そうすることで、どのような建物が一番安心できるか、どのようなレイアウトの住まいを実現できるか、ということが理解できたうえで住まいづくりを進めることができます。

鉄骨の基礎工事の相場

基礎のほとんどは鉄筋コンクリートで作られます。ちなみに鉄筋コンクリートとは、鉄の骨組みを筋肉のようにコンクリートで覆ったもの。こうすることにより、鉄とコンクリートの強さを併せもった素材が出来上がります。この鉄筋コンクリートにも当然、単価が存在します。原料などの原価により価格は変わってきますが、平均すると「1kgあたり150円」だといわれています。こちらの金額には加工費、運搬費、施工費などを含んだ金額となります。

鉄骨住宅の場合、一般的な木造住宅よりも建物が重いため、基礎部分をより頑強にしておく必要があります。一般的な木造住宅の1坪あたりの単価は50,000円程度となっていますが、鉄骨住宅では「111,750円程度」と、単純に2倍以上となっています。

基礎工事に関係する単価の内訳は以下のとおりです。

  • 範囲やガイド※1:37,500円/坪
  • 鉄骨柱基礎(大):77,500円/一基
  • 鉄骨柱基礎(中):63,750円/一基
  • 鉄骨柱基礎(小):46,250円/一基
  • 地中梁:18,750円/m
  • 布基礎(外周部):4,688円/m
  • 布基礎(内部):4,375円/m
  • アンカーボルトM30※2:290円/本
  • ベタ基礎天端ならし:250円/㎡
  • 床付け・砕石転圧(100mm):1,250円/㎡
  • ワイヤーメッシュ(ベタ基礎内部):1,000円/㎡
  • ベタコンクリート:2,875円/㎡
  • 犬走りアンカー(離れ止め):25,000円/一式
  • 犬走りコンクリート:5,625円/㎡
  • 基礎外周面仕上げ※3:1,650円/m
  • コンクリート圧送※4:43,750円/台
  • 残土処分:1,875円/㎡

※1 範囲やガイド/基礎工事の最も初期段階に行なう作業のこと。基礎にかんする位置や角度を測定して、後の工事のためにガイドラインを作ります。
※2 アンカーボトルM30/独力基礎時に使用する部材のこと。基礎部分と土台を連結させるために打ち込むボルトのことです。
※3 基礎外周面仕上げ/コンクリートに入り込んだ細かい石や気泡を取り除く作業のこと。
※4 コンクリート圧送/まずコンクリートをミキサー車で運びいれます。そして生のコンクリートをポンプ車で吸い込んで、型枠に流し入れる作業のことをいいます。

家づくりにおいては、わからないから、と行った理由で全てをハウスメーカーまかせにしないことが肝心。このようなポイントを押さえることで、よりムダを省き、コストを抑えた家づくりを実現することが可能になります。